恋愛LEVEL−2−


今日は奏の誕生日。


二十歳の誕生日は盛大にお祝いしようって決めてたよね。



あたし、もう怒ってないから…


今日は二人でお祝いしよう…




あたしは、奏の家に行き、いつもより豪勢な夕飯の支度をしている。


あたしがこの家を出た時と変わらない部屋の様子に安心したからか、いつもよりも料理が楽しい。




ここに来るまでに奏へのプレゼントも買った。


奏の誕生年のワイン。

もう二十歳だからお酒呑めるもんね。




…午後6時。


そろそろ帰ってくるかな?
あたしの顔見たらビックリするかな?





−−−−−−−



あたしはどれだけ待っただろう…


もう日付がかわる…



奏の誕生日…二人でお祝いしようねって約束したじゃん…



友達といるの?



それとも…








日付がかわった頃…




ガチャ…

ドンっ!!


玄関が開く音と、何かにぶつけた様な音がした。




あたしの心臓の音が一気に大きくなる。




あたしは、リビングのドアを音をたてずにそっと開ける。





あたしは…


呼吸が止まった…
< 67 / 78 >

この作品をシェア

pagetop