恋愛LEVEL−2−
俺は長い時間、玄関にいた。
仕方なくリビングに入る。
ダイニングテーブルいっぱいの料理と、ケーキ。
中央にはワイン。
それを見た瞬間、涙が流れた。
冷え切った料理…
肉なんて、脂身まで固まっている。
ケーキの上の《二十歳の誕生日おめでとう》と言う文字が、俺をさらに突き落とす。
俺はバカだ…
もう…完全に終わった…
千秋…
ごめんな…
生まれて初めて、声をあげて泣いた。
こんな時に千秋の笑顔しか浮かばない…
千秋…