恋愛LEVEL−2−

俺は長い時間、玄関にいた。



仕方なくリビングに入る。



ダイニングテーブルいっぱいの料理と、ケーキ。

中央にはワイン。




それを見た瞬間、涙が流れた。


冷え切った料理…


肉なんて、脂身まで固まっている。





ケーキの上の《二十歳の誕生日おめでとう》と言う文字が、俺をさらに突き落とす。





俺はバカだ…









もう…完全に終わった…








千秋…










ごめんな…












生まれて初めて、声をあげて泣いた。












こんな時に千秋の笑顔しか浮かばない…












千秋…
< 70 / 78 >

この作品をシェア

pagetop