恋愛LEVEL−2−
髪の毛に優しい感触を感じて目が覚めた。
「…あ。起こしちゃった?」
「…あ」
隣にいる瑛太くんと素肌同士で触れて、
あたしは昨夜の出来事を思い出して赤面する。
「…なんか照れるよな」
瑛太くんも顔を赤らめる。
「そろそろ起きて学校いこっか。」
あたしたちは脱ぎ捨てられた服を着てベッドを出た。
一緒に朝食をとることは初めてではないのに緊張する…
その緊張のおかげで奏の事は忘れる事ができている。
早く…忘れなきゃ…
−−−−−−−
「おはよ♪千秋、瑛太」
「お、おはよ…」
「おす…」
「「??????」」
夕葵と涼太くんは顔を見合わせる。
「なんかあったの?」
その発言にビクっとする。
「なななななんにもないよ?」
うわっ…あたし…めっちゃわかりやすい。
「ップ…千秋ちゃん…それじゃぁわかりやすいっしょ。」
「…あ、やっぱり…」
瑛太くんはあたしの頭をポンポンとしながら言う。
そんな光景を見た夕葵と涼太くんは、目が点。
「ま、まさか…あんたたち…」
瑛太くんはあたしの肩をぐっと引き寄せて言った。
「そういう事だから♪よろしく」
あたしは顔を赤くするばかりだった。