恋愛LEVEL−2−

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「瑛太!今日あたし早く講義終わったから先に帰るね!!」


「うん、わかった」





…そうだ。

久々に高校に顔だそうかな♪




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…懐かしい高校の正門をくぐる。



「あぁぁぁぁぁ!!千秋♪」



振り返らなくてもわかる、懐かしい声。



「智也!!」



「千秋♪久々♪また綺麗になったな♪」


「…そりゃど〜も。
智也も…かっこよくなったね。」


「マジ?!なんてったって、千秋に相応しい男になる為に日々努力してるからな♪」


智也はニカっと笑った。



あ…智也のこの無邪気な笑い方変わってないや…


「っつうか、どしたの?学校に顔出すなんて。
俺に会いに来たとか?」


「ハハハハ…」


「あのオッサンは元気?」



「あ…奏とは別れたの」


「マジかよ?!俺、チャンスじゃん!!千秋の大学受けるつもりだったし♪」


「っえ?!」


「おい…露骨に嫌な顔すんな…」


ぷぅっとふくれる智也が可愛いくて、思わず笑ってしまう。


その瞬間、あたしは後ろから智也に抱きしめられる。


「千秋♪…もうちょっと待ってて。俺もっと男磨くから…」


「強引なとこは変わってないんだ?」


「千秋も…ちっちゃいとこ変わってないな♪」



ここにいると、昔に戻った気がする…










「コラァ、クソガキ!いつまで抱きついてんだよ…」




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