ふたごのChe_rry/~
「飲み過ぎだよ〜!」

「だって〜カッコイイ人いなかったんだもん〜!」


私はさやかの右腕を引っ張って無理矢理立たせた。

結局、飲み会は一軒目で解散。女2人、地下鉄で帰るハメになったのだ。

彼女の足元はフラフラで、時々青い顔をして口を押さえる。



このまま電車に乗ったら…絶対に吐いちゃうな…。


早く終わったおかげで終電までまだ時間があった。


少し休むか…。


「さやか!もう!しっかりしてよ!」
私はカードレールにさやかを寄り掛からせて、自販機まで走った。

あったかいお茶…あったかいお茶…。



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