NAOKI【短編P5】
幸せを沢山たくさんもらったけれど、
正直不安の方が大きくて。
格好良すぎるあなたと平凡な私。
二人の空気からも、
私ばかりが好きなことは明らかで。
劣等感ばかりだった。
いつフラれるかってすごく怖かったんだ。
やっぱり、終わりはすぐにやってきた。
「部活に専念したい」
4ヵ月後、あなたから告げられたサヨナラ。
わかってたのに、
胸が壊れそうなほど苦しくて。
泣いても泣いても募るばかりの想いを、
消せる魔法がほしいって本気で思った。