NAOKI【短編P5】
学校であなたを見つけるたび、
ただ切なくて。
部活後、友達と帰る後ろ姿に、
もう隣にいられないんだって
改めて実感した。
夏になって文化祭が終わった頃、
遂にあなたに彼女ができた。
小柄で華奢で、笑顔の絶えない、
とても可愛い人。
彼女が大好きなこと、二人でいる時の
あなたの笑顔を見てわかったんだ。
一年が過ぎ、
私も別の人と付き合ったけれど、
やっぱり忘れられなくて。
でもあなたの隣にはずっと彼女がいた。
私の高校時代の恋は、
ときめきも嬉しさも
切なさも苦しさも、
全部あなた一色でした。