アップルパイの恋人
あの味を探して
課長の机に近づき…


そっと声をかけた


『あの…申し訳ないんですが…』


キョトン顔の課長、私をじっと見てる


『ん?どうした?』


課長の優しい目にドキッとしてしまう。


もう 終わったのに。私達。


『えっと、アップルパイ…』


課長は持っていたペンを机に置いて


『あ?アップルパイ??…また食べたいのか?』


笑って 椅子をギシギシいわせながら背もたれに もたれて私を見てる
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