アップルパイの恋人
ギュッと抱きしめ合って


チュッっとキスした


『この香をたどって行こう!』
『うんっ』





香は 一つ先の角を曲がったらすぐにわかった


だって人が並んでるんだもん…



二人で走って列に加わった


列の先には…確かに普通の民家。小さな手作り看板に

[アップルパイの店]



…まんまじゃん。


でも…たまんない。いい香。



甘い香に包まれて さっきのキスを思い出して…



『真由…頬っぺたがリンゴみたい…』



優しい目で見つめられて



私はもう、クラクラ。


これが…恋なんだなあ〜って思った


彼が隣にいるだけで


胸がキュンキュンするの。


甘くて…切なくて…


また キスしたい…
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