虎と真珠
教頭『椰木先生。これに着替えて下さい』
椰木「え?」
教頭『え?ではないです。はい。でしょう。遅刻の理由は十分分かっています。しかし、泥まみれで来るとは予想外でしたよ』笑顔でズバッと切り付ける教頭
椰木「すいません。少しトラブルが重なりすぎまして…」
教頭「今ならあそこが空いてるはずです…」
椰木「あそこ?」
教頭「生徒会室です。
シャワールームもついてますし、泥を落として来てください。」
椰木「生徒会室にシャワールーム?!」
教頭「えぇ。本校は名門竜宮高校です。政財界や芸能界へ羽ばたく雛たちの巣なのです。生徒の自律、活動展開をしやすいように施設はどこの学校よりも充実させてあります。
無論、生徒会は全生徒より飛び抜け優秀なメンバーの集まりで企業の子息、令嬢で勤勉で優等生な者もおります。
生徒代表なわけで学校行事を取り行い、取り締まるのも彼らの役目。ですから学校に泊まりがけで行事活動を行う時もしばしば…生徒会室は日常生活に支障がでないような空間にしてあるのです。以上」
椰木「長い説明ありがとうございます。では生徒会室へ行ってきます」
教頭「では地図をどうぞ。ここは広いですからね」
椰木「……」地図と服をもらう