虎と真珠


屋上の非常階段をいつものように二段飛ばしで駆け降りる

乙臣「亀仙は北体育倉庫付近走ってるらしいな…シン。いつも通りのルートで体育館に直行だ」

真「…相変わらずの情報網だねぇ」


階段を降りきり
廊下に差し掛かろうとしたところ

?「シンっ!!!」

ピーチブラウンのボブヘアの小柄な少女が駆け寄る

乙臣「桃乃か」

シャキンっ!!
サササササっ!!!

桃乃「制服も砂がついてるしっ!髪も寝起き天然100%使用じゃないっ!心配して来て正解!」

走りながらもシンの制服にコロコロローラーをあて、髪も瞬間的にスタイリングする桃乃。

桃乃「学ランの黒は埃が目立つのよ」

乙臣「流石だな」


廊下から体育館への裏入口へ差し掛かろうとしたとき

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