虎と真珠
真珠『チワ!マル!ダック!トイ!』
鞄や書類を荒らしていたドーベルマン達が声のした方向へ走って行く
虎康『え?マジ!』
チャンス到来。
ドーベルマン達は声の主にじゃれついている、距離もあるし
持ち味の脚力をフル活用し
鞄までダッシュし書類回収に勤しむ
真珠『……おい』
虎康『俺?』
50㍍先から学ラン生徒が声をかけてきた
くしゃりとヨダレもオプションでついた書類をひらりと掲げる
虎康『あ…俺のだ』
真珠『すまない。チワワが少々汚してしまったようだ。』
虎康『……チワワ』
真珠『あぁ…。赤い首輪がチワワ。青がダックスフント。黄色がマルチーズ。黒がトイプードルだ。』かわいいだろ、と微笑する生徒
虎康『犬に犬の名前被せてるし!』
かわいい名前?とはうらはらに、俺を威嚇してくるドーベルマン達
真珠『ハウスっ!』
ドーベルマン達は威嚇をやめ生徒に擦り寄るとダッシュで校庭方向に走って行った。
虎康『…マジですか』