生まれてきた意味
いつものように、机の中からゴミをかたずける。

真沙美ちゃんの教科書には
【死ね ウザイ キモイ 学校にくんな 臭い】


マジックで書かれている


真沙美ちゃんは、先生にバレないように教科書を見る


お弁当

毎朝お母さんが 早起きして作ってくれてるのに
ゴミ箱に捨てられてたり
砂のフリカケを掛けられたり。


呼び出されては、顔以外のところを殴ったり蹴ったり服で隠れるところを狙ってきた


真沙美ちゃんは、それでも学校に行った。


「遥………に前から聞きたいことあったんだけど。」「なぁに?」

「遥はどうして…無視されるようになったの?」

遥は少し声を小さく話だした


「私、小学校からイジメにあってたの。 まさか、同じ小学校の子がいるとは思わなかった。一人いるの……私の過去をしってる子が。入学式の時、いることにお互い気付いたんだけど。
やっぱり、その日から始まった………無視というイジメがね。」

悲しい悲しい過去があった
何年も前から続くイジメ


真沙美ちゃんは これから先、自分も苦しみ悲しみ続けなければいけないのかと思うと、この世からいなくなりたかった

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