生まれてきた意味
「おはよ…遥」


「おはよ!お母さんにバレちゃったね。心配してたでしょ」


「うん」


「不細工!!ちょっと来い」

やっぱり 終わらない


益々酷くなるんだろうと 真沙美ちゃんは思った。

「何?」


「何?だってこいつ〜!なめてんじゃねーぞ!先公にチクっりやがって」

「やめねー!イジメ おもしれーから。お前みたいなヤツまぢウザイんだけど」
「死ねや!自殺しろ。」

「うちらが、イジメやめる方法教えたろか?お前が自殺して死んだらやめたるわ!…キャハハハアハハハ」



イジメを止める方法

そんなのあるわけがない。

自殺しても、また違う子をイジメのターゲットにするに違いない


反省?するわけがない

命を何とも思ってない愚かな人間


まるで、ゲームのキャラクターみたいにリトライすれば、生き返るとでも思っているみたいだ。


あるわけがない。

命はこの世で生きるために授かったもの

真沙美ちゃんは思った


私は、絶対に

こんな奴らに負けたりなんかしない

色々な試練を乗り越え奇跡をお越し生まれてきたのだから、自分を殺したりしない


絶対に、私は私の命を守る

辛く、悲しいときかもしれない

負けそうになるかもしれない

だけど、私は最後まで忘れない


お母さんとお父さんの元へ私は選んで一生懸命
生まれてこようとした事


それが叶った事



きっと きっと


意味のないイジメ

だけど私の命は

試練を与えて強くする

この世に産まれたら

存在しない命はない


真沙美ちゃんは、闘い抜いた



日々
エスカレートするイジメを


真っ正面から立ち向かった





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