千日紅を姫さんに
どうしようかなー…
校舎に入るのを戸惑っていると、
いきなり声をかけられた。
「そんなとこで突っ立ってどーしたんだ?」
振り向くと、
30代くらいの先生が立っていた。
「君転校生の川島か?」
「はい、川島さやです!!」
あわててそう答える。
「来るのはやいな…。」
先生はそう言って苦笑する。
うわ超恥ずかし
今絶対、転入初日ではりきってる奴
…みたいに思われてんじゃん!
「あ、いやぁ~ちょっと時間間違えちゃって…。
あ、せっかから校舎見学でもしてきます。」
そう言ってその場を離れると、
「あ、ちょっと待て。」
先生に呼びとめられた。
「見学するなら、離れ校舎には近づかないほうがいいぞ。」
そう言って先生は指をさす。
「離れ…校舎?」
指さした方向を見ると…
うわうわ、めっちゃ薄気味悪いじゃん。
あきらかに校舎とは違う空気が流れている
離れ校舎は、シーンと静まり返っている。
「ま、まさか…幽霊!?」