病気の彼女─先生と恋─
真実
「あの、ご家族の方ですか?」
いまは病院。
家族....
そっか.....
こういう場合、親とか家族の人と
くるんだもんね。
「いえっ龍也は・・「僕は愛実の夫です。」
え....?
「龍也?」
小声でそう聞くと
〝どの道そうなるんだからさ〟
そう笑いながら言われた。
嬉しい。
素直にそう思った。
あたしは、龍也のためにも生きたい。
少しでも龍也と居られるように。
そう強く思いながら、先生の話を聞いていた。