スキ、やき




僕の言葉が聞いたのか、ミズはスッと僕から離れた。

これでええが、これで…

「…圭。さっき、あたしが傷つくけんて言うたよね?」

『うん』

「圭はあたしを傷つけたくないが?」


…普通、そんなこと聞かんやろ。

恥ずかしがらずに聞ける台詞やない。


『まあ、そう』

傷つけたくないのは本当やし。

とりあえず頷いて返事した。


「ほんなら…、一回あたし、圭と寝たいが。一緒に寝てや」

いや、それはマズい。

さっきから僕が言いようこと、全く理解してない。







< 12 / 26 >

この作品をシェア

pagetop