◇フェンスごしの君◇




「んじゃ そろそろ俺
部活に 戻るわ!! じゃあな!!」


「あっ!! まっ待って!!」



あたしは 保健室から
出て行こうとする順也くんを
引き止めた……。



「どうした?? 菜優??」



「うん。 あたしね――…??」



あたしは もう自分の事を
止められなかった。



「あたしね?? ずっと
順也くんの事が好きだったの!!」


「えっ////???」



はっ――…!! やばっ!!
あたし 順也くんに
いきなり 告白しちゃった。



「あっ!! いきなりごめんね?? 今のこと 忘れて??」



そういって あたしは
保健室から 出て行った…。







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