last
だんだん梅雨に入ってきて、ジトジトと嫌な季節を感じ始めた。

奈々はまだあきらくんの事をキープ中。

他の女に取られるのがイヤだった。

そんな6月17日の夕暮れ時。

奈々はふとケータイを取り出した。

あきらに電話をかけた。

奈々の中では決意が固まっていた。


(プルルルル…プルルルル…)

あきら「はい?」

奈々「あ、あきらくん?奈々だけど、今電話いいかな?」

あきら「いいよ☆どうした?」

奈々「あきらくん、あきらくんは奈々の事どう思ってる?」

あきら「…どうしたの?いきなり」

奈々「私、ゆきとあきらくんの関係を知ってて、ゆきにあきらくんを紹介してもらったんだ…」

あきら「うん…」
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