スカイブルー
「卒業式お疲れ様っと
これからも頑張ってね!」
いつもは沢山生徒がいるのに今日はもういない。
シーンとした廊下に響く私の声に、先生の歩く靴音。
私の言葉に振り向いて
少し悲しげに言った……
「ああ、ありがとうな!
次は涼葉の番だな!」
ねえ先生、馬鹿じゃない私は嬉しいんだよ?
後一年こうして先生といられるんだから。
だからそんな顔で言わないで。
そんな切なそうにいわないで。
すぐにでも出てきそうな涙をぐっと抑えて
「ああーもう早いよ来年の
卒業の話しさあ、
本当は悲しいんでしょ私と離れるのだから、
後一年がんばろー」
っと少し前を歩く先生の背中
をたたいて、横にならんで歩いた
先生はいつもの笑顔に
馬鹿にしたため息を混ぜながら
「後一年も、この学校にいるのか早く解放されたいな!」
っと言った。