恋愛仮面
むつまじいカップル
お日様の匂いが心地よい火曜日
今日も学校から帰ると女子高生が仲良く歩いている
その中でもカップルをよく見かける。

有名なブランドもんを思い出した矢先に言ったけど、平気かなぁ…
私は正直そんな物いらなかった。ただ単に悠が私の事を体だけでなく中身も愛してほしかった。ただそれだけなのに…

馬鹿な事しちゃったよなー

「まぁどうせヤり黙だし期待なんかしてないけどー」
ぬはは。全てふっきれたのさ。私になんて男なんて降ってきやしないさ


「まおりーん」
むっ、その声は

「美結!!」

仲直りした美結だった。

「どうだった?田鹿との委員会」

委員会…HAHAHAそんな会1分足りともしてませんでしたよ。

「図書委員は大変だった~田鹿君とは話してないよーん」
「良かったぁーわざわざあそこで言う必要なんてないしさぁー…怪しいと思ったんだぁ」

たしかに怪しい行為たくさんされましたー

「それにさぁーあそこはうちらの大切な場所だもんねーにひひ」

美結…。

「だねー今思うと懐かしいねーぎこちないよねー。タピオカ飲みたい」
「飲みたーい!!あそこでうちらたくさん泣いてたよねー今思えば爆笑だわ」

去年の事、私たちは1年生で体育の補修をしていた。

私と美結はとても運動オンチでオンチなりに頑張っていた。
だけどあの鬼ババ白石順子が毎日毎日体力づくりとか馬鹿げたこと言って
外周していた。

私はそんな毎日耐えられなくてついにあそこの裏庭で泣いていた
そしたら美結も同じ理由で泣いていた

「君って…確か私と同じ補修の子…?」
私がそう問うと、

「うん。私もう嫌だよう…毎日毎日つらいよぉううう…」
「私も…同じ気持ち。つらいよね…白石のババア…」

気持ちが一致して何故だかうちらは夕方まで慰めては泣いて…の繰り返し

次第には
「まゆ…ちゃんだっけ?もうさ、うちらがグズグズしてても白石のババアは何も変わらないからさ、うちらが変わろう!」
「変わるって?」

「めっさ早いタイムだそう。」

私は1キロ7分という驚異的な記録を出していた

「次までの補修までに4分半で走ってみない?」

ええええええええええ!?無理でしょ!!

「出来るかな…大変だし疲れるよー」

私が弱音をあげた。

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