秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
「だから……かっくんがいてくれなきゃ…」
かっくんはいつも、あたしより先にあたしの変化に気付く。
そして苦しさもつらさも不安も、すべて拭い去ってくれるんだ。
「お願い。これからも…ずっとずっと、一緒にいて?」
あたしも頑張るよ。
同じくらい、かっくんを支えられるように頑張る。
「…言われなくても」
泣きついたあたしを見てふっと笑いをもらすと、かっくんは優しくあたしを抱きしめた。
「順番、逆だけど」
「…?」
そしてそう言うと、じっとあたしの目をまっすぐ見つめる。
「……結婚……しよな」
「…!!」
「お前が心を許す相手は、俺以外許さない。一生…俺の女でいろよ」
お……。
俺の女…。い、言われてみたかった。
…ハッ。そ、そうじゃないって。
ああああまりの動揺でなんかおかしいことになってる…。
「あ、あの……えっと…。う、うん。はいっ」
なんだかドッドッドッと大きくなっていく鼓動。
おどおどしながらも、頷いた。
こっ……これが!
噂に聞くぷろぽおず…!
きゃあ~~! ど、ドキドキする…。