秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
―――……
「きゃ~っ真緒!!」
「相変わらず可愛いなぁ真緒たん❤」
「楓に吹っ飛ばされるぞ」
「事実なんやから、言うくらいええやろ」
「僕に言うな。あそこで睨んでる彼に言え」
「会いたかったぁ真緒っ」
「……」
…はい。
相変わらず自由で賑やかな彼らは、お馴染みりんりんしゅっちゃん蓮くんであります。
四月以来だから…二ヶ月ぶりくらいかな?
この人達が、たった二ヶ月で変わるわけはなかった。
むしろパワーアップしているようにさえ思う。
「ねえ真緒、ウィーンのことも聞きたいけどあたし、それより結婚ての気になってるのよね」
「あ! そうや。花梨から聞いたけどそれほんまなん?」
「え…う、うん…? たぶん?」
「たぶん? なんだいそれ」
いやだって…。いや、ていうか…。
「おいこら。一気に喋ったらパンクすんだろが。……脳みそ小せぇんだから」
「なにか仰いましたこと?」
「別に」
…かっくんが、助け舟を出してくれた。
内心ほっとしつつも最後の一言が気になったり。
「でもさあ…。真緒、ちょっと雰囲気変わったんじゃない?」
「え?」