秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*

ハディ達三人に同時に肘打ちを食らったアッシュは、声にならない声で悶え苦しんだ。

痛々しいその姿、見なかったことっ。


『マヒロ久しぶり❤ケインがこないだあたふたしてたわよ』


『そうそう。無駄な動きが多かったけどね』


無駄な動きってなあにリジュ。

面白いね。リジュ面白いね。


学校の教室でにこにこしているだけのあたし。

今この状況で余計な口開く勇気ははっきり言ってないっ!

だってひょっとしたら怒られるかもしれないじゃない。

せめて連絡の一つや二つ、よこしなさいよね!? …とかって。

今なんか忘れてるし! チャンスっ。


『ん? なんだお前……戻ってきたのか』


『ん"!?』


こっ…! このむなくそわりー声は…!


『ユウキ!』


『てっきり、ようやく尻尾まいて逃げ帰ったかと思ったのにな』


『な、なによ!! いちゃ悪いわけっ』


『フンッ…』


きい~~~っ!!

むっかっつっくぅ~!

なにあの小ばかにしたような笑いは!!

あの上から目線は!!


「べーだっ。ユウキのばかっ」


べろべろべーっと思いっきり舌を出しながら言ってやった。


「ガキかおめーは…」


はっ…。か、かっくんにまで言われてしまった…!


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