秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
『それより俺は別の部分に驚ェた』
『あ、同感』
『私も~』
『俺も…。マヒロって……』
はあっ!
「うにゃあ!?」
視界がっ。視界が反転!?
負けたよまた負けたよ。
すべてにおいて負け続けてるんだけどあたし。
いいの、こんなんで。
いいのあたし?
「いや…決していいはずがない。これはきっと試練だわ。神様による試練なのよ。この壁を越えたときはきっと…きっと!! スバラシイ愛が待っているに違いないわ!!」
「アホだろお前」
があん!?
か、かっくんに言われた!!
しくしくしく…。
『マヒロって……ああだったんだ…』
『なんつーか、日本語あらかた聞き取れるようになったから、ますます面白いわね』
『ああいうキャラだったか? 元々壊れかけ…いや…天然ではあったけど…』
ふっ…。みんな知らねーのよ。
いい? よく聞いて。
耳の穴かっぽじいてよく聞いて。
『これが、あたし!!』
―…ひゅうう~~…
「…………かっく~ん、帰ろう~」