秘密のMelo♪y③＊ウィーン編㊤＊

『なんでそうＫＹなわけーケイン？』


『そうよ。アッシュに言われるくらいなんだから相当よ！』


『そおだそおだっ。……おいコラリジュ』


…確かに。


『マヒロまで！？』


ハア…もう。

…まあ、今回ばかりはそのＫＹさも助かったけどね。

おかげであの空気なんとかなっ…。


「まーお前がとんちんかんなことし出す前でよかったな」


「……」


とんちんかんて。

カナヅチですかってーのよ。

かっくんのばーかばーかっ。べ～～だ。


「ふーん…？」


「あ"…。ご、ごめにゃしゃい…」


べーっと出していた舌をそろそろとひっこめた。


なんか…！

怖いから…！


『おいおいおいマヒロやい。実は私んこと忘れてるだろー』


『うんっ❤』


『ずうぅぅぅん…』


いや…だってさ。

忘れてるだろって言われたからなんとなく、うんって言っとこうかなーみたいな。


『ふんだ…。いーもんね。そろそろ本格的に始めよーと思って伝えに来たのに…』


『まあそうなの？　マヒロとやっとできるのねっ』


いじいじしながら呟いたケインの言葉に、いち早く反応するハディ。