秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
ぱしっとかっくんから電話を受け取ると、「もしも~し」と耳に当てた。
もうね、開き直るってこのことだよね。
『お前今どこにいるんだい?』
「ふっ…。学校にいますけど何か。何か問題でも? え? 文句があるなら言ってみろーい直接っ」
「開き直りにもほどがあるだろ」
「ああいうやつなんだよ…」
かっくんそれフォローになってない。
そんで? 父様ななんの用事?
『そうか! そりゃまたちょうどいい。それがな、今回のお客様がオーストリアの人で、急遽来れなくなったとゆーんだ。それでそっちでやることになった。私が今から向かうということを考慮してくださって、時間は六時からになったからな』
「えっ……❤」
そ、それ本当?
ここ? ここでやってくれるの?
しかも六時に…。
「あ、ありがとう神様…」
『ほんでな、ウィーンには別荘、お前んとこのしか持ってないんだ。だからそこでやるからな。さかもっちゃんによぉく言っとけよ。ほんじゃな。私これから……』
「え? うちでやるの? でもあの…」
『ダイブするから!!』
「……は?」
―ぶつっ
「え?」
―つーっつーっつーっ
「……え?」
……。
「…?」