秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*

「ていうか真緒、あたしそういえば手伝いに来たんだったわ」


「手伝い?」


途端ぽんっと手を叩いて、思い出したように言うりんりん。


「ああ、そうだよ。いきなり僕ら呼び出されたんだけど……何の用事で?」


蓮くんも聞いてなかったんだね…。

何も知らずに邪魔に来たんだね…しゅっちゃん達。


「荷作りのお手伝いよ。当たり前じゃない」


「それ、俺ら逆におってええん?」


「いいわよねぇ? 服類はあたしと真緒ですればいいから、あとの重いもの全部やんなさいよ」


「……」


「やっぱりそおゆうことなんね」


そおなんだ。

手伝いに来てくれたんだ!


「ありがとうりんりん~っ♪」


邪魔にとか言ってごめんねっ❤

愛してるっ。


「はいはい男組あのへん頼むわね。真緒、クローゼットクローゼット」


「うん!」


引っ越しじゃないから中身だけ全部詰めなきゃだから大変だ。

もういっそ部屋ごと持っていきたい。


「さすがに藤峰家でも無理だわそれは」


……そおね。


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