秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*
――真裕サイド――
「ふんっ……ガキが」
「まっ……また言ったね!! 一つしか違わないあなたに言われたくないって言ったでしょっ」
「歳の話はしてないんだよ。中身がガキだっつーの」
「いいもん。かっくんが嫌いにならなかったらなんだっていいもん」
「また“かっくん”かよ。うざってー」
なっ……なんですってぇ?
相変わらずムカつく~~!
キーッと地団太を踏むあたし…。
ここが学校だってこと、すっかり忘れてた。
相変わらずあたしはユウキと毎日喧嘩三昧。
よく飽きないねってメイリーに言われる。
でもね、飽きるとか飽きないとかの問題じゃないんだ?
「だいっきらいよあなたなんて!」
「そりゃあありがとよ。何よりうれしい言葉だぜ」
ムッカつくぅ!
しれっとしてるのがさらにムカつく!
イライラと彼を睨みつけていると、メイリーが『ほらほら落ち着いて。あなたのとこの琥珀ちゃん達みたくなってるわよ』となだめてきた。
『だってユウキったらひどいのよ』
『分かってるって。大丈夫よ、あたし達が守ってあげる。琥珀ちゃんや梨音ちゃんがいないところではね…くすくす』
そうそう。
琥珀と梨音といえば……面白いことがあったんだ。