秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*

――真裕サイド――


「……❤」


夢みたい…!

かっくんがずっと一緒にいてくれるなんて…。

同じ学校に通えることになったなんて…!


「かっくん……えっろいちゅうしてください…❤」


「はあ?」


きっとなまめかしさで目が覚めるに違いないわ。

あ…でも夢なら覚めてほしくない!

やっぱり夢でもそのままで…。


「…ほんとにすんぞ」


「あ…」


膝の上に乗っかっていたあたしの顔を自分のほうに向かせ、もう唇がくっつくんじゃないかってくらいの距離で囁くかっくん。


「イヤっつっても知らねぇよ?」


「い……言わないもん」


じっとかっくんの目をまっすぐ見て言うと、フッ…と笑って「…そ」と返された。


「…っ……ん…」


最初は優しく触れ合った唇だったけど、徐々に徐々にそれは、熱を増していった。


「っふう…」


時折息を漏らすと、かっくんはあたしの頭を撫でる。

全身の力が抜けきっていた。


「はあ…ん……」


数分後には、ぐったりしてかっくんの胸元に寄りかかった。


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