未来電話
「君は最上階をお願いします。」


「えっ?一人でですか?」


「そうですよ。」


「わわかりました。」


暗いデパートを懐中電灯一本で歩く。


こんなに怖いなんて思ってなかった。


目に入るもの全部が怖く感じる。


そして、公衆電話の前に差し掛かった時。


ジリリリ~♪


俺は驚いて腰を抜かしてしまった。


なんとか、はって行き恐怖で手を震わせながら公衆電話を取った。


「も、もしもし?!」


「おじいちゃん?」


「またおまえか?俺は君のおじいちゃんなんかじゃない!まだ22だぞ!」


「ちゃんと話し聞いてよ?お願い。」


「わかったよ!なんだよ?」


「僕、未来から電話してるの。」


「はっ?やっぱりいたずらじゃん。切るよ。」


「待って!明日そこのデパートでボヤが起きるよ。」


「あっそ。」


ブチッ!











< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop