好き、好き、大好き。
「陽平くん。大好き」
「俺も、菜月が好きだ」
あぁ。
大好きな人から『好き』って言われることは、こんなにも嬉しくて心が温まるものなんだ。
嬉しすぎて、涙が溢れる。
陽平くんは、それを優しく拭ってくれた。
あたしの気持ちは、
好き、嫌い、大好き。から
好き、好き、大好き。に変わった。
陽平くんのことが、前よりもっと好きになった。
陽平くん、大好き。
これからは一緒に帰ったり、電話やメールもしたり、お互いにもっと『好き』って言い合おうね。
好き、好き、大好き。
【完】