花咲く私


「そーでーすっ!
可愛かったつーちゃんでーす☆
俺小さい頃よく女の子に
間違われてたしなぁ。」


「い、今の今まで
女の子だと思ってたんだけど。」


「またまた〜。
花は面白いなぁ〜!」



ケラケラと笑っている
目の前の人物を
私はハッキリと思い出した。



三浦椿。


幼稚園のころに
土日になると必ず
一緒に遊んでた子だ。

母親同士が仲良く
母親たちがお茶している間
2人でおままごとなんかを
して遊んでいたのだ。


花ちゃん、つーちゃんと
呼びあっていて
仲良かったのも覚えている。



小学校にあがるころ、
つーちゃんの父親が
転勤か何かで引っ越すからと
それいらい会っていなかった。


ずっとつーちゃんと
遊んでいたのに
急に暇になった土日を
何週間か涙で過ごした。



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