極甘王子はいかが?



「貴女たち!!

雛姫さんに謝りなさいっ!
那智様に逃げられた事を他人のせいにするとは、那智様ファンクラブの風上にも置けませんわ!!
雛姫さん、ファンクラブの者がごめんなさいね。

さぁ、あなたたち!
那智様をお探しするのですわ~~~っ」


あっさりと謝った会長以下ファンクラブの面々に、怒りのぶつけどころをなくしたちぃちゃんは『もういいわよ。あたしも悪かったわ』とぶすっと言って、その場はおさまった。

そして駆けて行くファンクラブの面々。

もうすぐSHR始まるんじゃ…?


「ごめんね、ちぃちゃん。ありがとー」

「いいのよ…。あ、ティッシュ持ってる? 鼻かんだ方がいいわよ」

「うん、持ってるよ~」


鼻をかんでいると、再び廊下が騒がしくなってきて。






「柏木雛姫ちゃん、み~っけ!!」

「え…?」


廊下から名指し…?


「千夏ねぇさんも一緒だぞ!」

「ってことは、隼人くんも…?!」







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