極甘王子はいかが?
「え…今の会話の何処に顔を赤くする要素がった?!」
王子…いや、大宮くんはモテるのにそこら辺の自覚がないみたいでトンチンカンな事を聞いてくる。
天然なのかなぁ?
「なんでもないっす」
鎖骨を見て、妄想してたなんて言えない…。
「具合悪い?」
ひょいっと覗きこまれると、澄んだ茶色い目と目があって、火照りは増すばかり。
「熱かなぁー?」
コツン、とおでことおでこを合わせられて、思わず。
「うきゃーーーっ」
「……っ?! 痛ったっ」
勢いをつけて頭突きを食らわしてしまった。
頭痛い…。
ぐわんぐわんする…。
はっ!!
大宮くんは…?
「ごめん、大丈夫っ?!」