極甘王子はいかが?
「いや、そんな重篤なことじゃないよ。
アイツ、弱ると邪悪なオーラを纏って、毒舌になるっていうか、喧嘩を売りまくるっていうか」
「要するにメンドクサイ奴になる訳ね」
「今はそれどころじゃないくらい弱ってたけどな」
「私のせいだ……」
ポツリと零した言葉を拾った二人が私の方を向く。
「「ん?」」
「私のせいだぁ~~~っ!!
大宮くんの唇触っちゃったから~~~っ!!」
「「え」」
石化する二人。
おまけにポカンと口が開いている。