マンガみたいな恋がしたい!
嫌なカンジ!
なんて思いながらその日は
一人でそそくさと帰って少女
マンガをいつものように読んだ
―次の日―
さっそく髪の毛を染めたり
スカートを短くして登校して
いる人がちらほらいた。
「髪色、変かな~」
とか友達同士で騒いでいた。
もうだいたいのグループも
決まっていたが相変わらず私は
人が苦手で一人だった。
『教室いずらいな…どっか行こ』
私は教室を後にし誰もいなさそうな場所を探した。
高校は中学とは違っていっぱい
教室があってすごく広い
たまたま歩いていると美術
準備室を見つけた
鍵も開いていたので入ろうとしたその時
「そこ 俺の場所」
ビクッ!!
私は後ろから聞こえた声に
びっくりして振り返った
「あ!昨日の!」
「なに? どっかであったっけ?」
「いや、あの…昨日ぶつかって…」
そうこいつは昨日ぶつかった奴
だった!
シカトされて顔は見えなかった
けどあの時の匂いがしたんだ
「どうでもいいけどそこ俺の場所だから」
こうして見るとまるで少女マンガに出てくるようなイケメンだった
綺麗な二重で鼻筋が通っていて
ものすごく綺麗な顔をしていた
「なに?」
「え!あっ、あぁ ごめんなさい」
『あんまりにも綺麗な顔だから
見とれちゃった自分乙!』
キーンコーンカーンコーン
「あ!やばいHR始まる!」