メイドな私とハプニング!
「結弦、行こうか。」
…行くってどこに、ていう私の叫びは無視されてしまった。
どんどん手を引っ張られて行く。
「キャー、東城君が白河さんをエスコートしてるっ!!良いなぁ。」
おーい、これのどこがエスコートに見えるんだよっ!完璧に私が悪魔の手に落ちてしまうっていう構図じゃない。
「ねぇ、これどこに行くの?」
「屋上。」
屋上?あの、鍵がないと入れないっていう?!
「東城君、鍵持ってんの?」
そして、急に笑い出した。…私、何かおかしいこと言った?
「持ってるに決まってんじゃん!俺を誰だと思ってんの?」
「え、俺様?」
なんだか、キッと睨まれた。…あれ、私は本当のことを言っただけなんだけど。
「俺の母さん、ここの理事長。」
ふーん、理事長・・・
えぇ?!