メイドな私とハプニング!
「へぇ、あなたの家ってすごい家系だったんだね。知らなかった。」
お父さんはあのビルのオーナーで…お母さんはこの学園の理事長…。なんかすごすぎない?
ガチャ…そういって重そうな屋上の扉が開く。ふーん、屋上ってこんなに広かったんだ。普段誰も入れない場所…なんか良いなぁ。
「で?考えてくれた?彼氏の件。とはいっても…結弦に拒否権なんて用意してないんだけどね。」
「…じゃあなんでここまで連れてきたのよ?!」
なんだか突っ込みどころ満載だった。聞いてるくせになんでこいつは私に選ばせてくれないんだ。
「え?拒否権はないんだよー、って伝えるためと、あとは…結弦に俺のことを”雅紀”って呼んでもらうためかな。」
「…え、雅紀?」
「(…天然かよ…。そんな上目づかいでこっち見ながら言うなっつーの。)そうそう。それ。これからはそれで呼んで。」
…なんか雅紀が一瞬考え事してたみたいだけど…良いかな。
「ん、良いよ。呼んであげても。」