メイドな私とハプニング!

「え?どうしたって何が?!」


「お前…泣いてんじゃん。」


へ?…そう思って頬をぬぐってみると私の頬には涙が付いていた。



「…ううん、泣いてないよ。私は大丈夫だから。ごめんね。」



なんだかここにいるのが気まずくなってしまって私は屋上から飛び出した。



はぁぁ…なんで泣いてるんだろう、私。かっこ悪い。



キスされたのは確かに嫌だった。けど、男子の前で泣き顔を見せてしまうほど私は弱い人間じゃなかったはずなのに。


…これで、彼氏の件もなくなったよね。


これで、私は普通の人に戻れるんだよね。






トイレで涙を拭こうと思って職員室前のトイレに入ろうとしたら私は声をかけられた。



「んな!結弦…どうしたの?!」


「…樹奈…・。」


こういうとき、心配してくれる友達がいることにすごく感動した。
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