メイドな私とハプニング!
「俺、サッカーやってたんだけど、見てた?」
「ううん、なんで?」
なんで雅紀はそんなことを確認してくるんだろう。
「ちぇ…せっかくなら結弦に見てもらいたかったんだけど…。」
そっか…と私が口を開こうとすると、私と話しているのをじっと見守っていた(であろう)女子たちが東城君の周りを囲んだ。
ちょ…見えない!!
「東城君っ、私と新緑祭回らないっ?」
「あー、ずるい!!!私もー。」
…やっぱり、女子から誘われてるんじゃん。
そう思うと、私の雅紀を誘おうと思ってた少しの心も冷めてしまった。
「ごめん。俺、結弦としか回らないから。」