らぶ★ちゅー
「・・・ゆ、うせぃ・・・・・・」
言った直後、あたしは恥ずかしくて手で顔を覆った。
やっと言えた・・・と思ったのに。
「ごめん、聞こえなかったわ。もう1回」
明らかに笑を堪えている声音。
ばかばかばか!
「悠星のばかあぁ!」
あたしは大きく叫んだ。
その瞬間、顔を覆っていた手が払いのけられる。
「・・・真っ赤じゃん」
あたしの視界には思いっきり笑っている悠星が。
「う、うるさいっ」
「そんなところもそそるんだけど」
悠星はそう言ってとびっきりのご褒美をくれた。
次々に降ってくるキスの嵐。
口、頬、おでこ、首、手・・・・・・。
優しい春風があたし達を包む。
大きな自然に囲まれながら、あたしは幸せをかみしめた。
ハチミツのようなとろけるキス。
甘い笑顔に甘いキス。
極上彼氏から、もうあたしは逃げられない。
☆END☆