らぶ★ちゅー
大きな木の幹に押し付けられて。
すぐ横には千葉くんの顔があって。
反対側の真横には千葉くんのおっきな手があって。
ぽかぽかした天気。
全然人が見当たらないこのド田舎。
山の桜がそよそよと風に吹かれている。
「・・・・・・知穂」
低く、かすれた、とびっきり甘い、千葉くんの声。
あたしの耳を震わせ、心を震わせ、全身を甘く痺れさせた。
思考回路が全部吹っ飛んだ。
何も、考えられない。
「次・・・知穂の番」
何も、反応できない。
「まだ足りない?」
千葉くんはあたしの耳を甘噛みした。
「ひゃぁっ・・・ん、ぁ・・・」
そして、あたしの耳を舐めた。