君との愛は無限大∞
外に出ると、太陽がジリジリと熱を放っていた。
真っ昼間だったから尚更。
あたしは日陰を歩きたくて、いつもと違う裏道を通って帰ることにした。
これが、すべての始まりだったんだ。
何1つ建物がなく、人通りの少ない静かな道。
車なんて滅多に通らない。
………けど、今日は違った。
後ろから聞こえるエンジンの音。
あたしはただ、めずらしいなって思っただけだった。
横切っていく黒いワゴン車。
それが、あたしの少し前で止まった。
―――ガラッ
中から2人の男の人が出てきて、笑顔であたしに向かって歩いてくる。
あたしに、とてつもない恐怖が襲いかかってきた。