君との愛は無限大∞
「っせぇな!黙ってついてこいや!」
茶髪に怒鳴られ、捕まれた腕におもいっきり力が入れた。
「…ったいっ…!離してくださいっ!」
あたしは暴れた。
必死で暴れた。
逃げなきゃ。
逃げなきゃ。
逃げなきゃ。
あたしは、完全にパニックに陥った。
―――ドスッ
さっきまで気持ち悪い話し方をしていた金髪が、あたしの腹部を殴った。
静かな道に、鈍い音が響いた。
「…ゔっ……」
あたしはその場にしゃがみこんだ。
「大人しくしといた方が身のためだよ?」
ニタァと笑う金髪の顔に、あたしは恐怖を覚えた。
「いくぞ」
茶髪の一言であたしは車へと連れていかれた。