君との愛は無限大∞
「紗季っ!おはよ〜。てか今日テンション高くない?」
【三浦紗季(ミウラ サキ)】
紗季はあたしの親友。
高校に入って、1番最初に仲良くなった。
「高いに決まってんじゃ〜ん!だって明日から夏休みだよ?楽しみすぎて困っちゃうっ」
紗季は満面の笑み。
あ、そっか〜!
「だろうねっ!紗季ちゃんにはだぁい好きな彼氏がいるもんねぇ?」
あたしは紗季に嫌みっぽく言ってやった。
「はいはいっ。梨沙ったら、自分がフリーだからって僻まないのっ!!」
んなっ!?
「あたし僻んでないもんっ!」
「わかったわかった。早く教室行くよ〜」
そう言って紗季は教室に向かって歩き始めた。
「何がわかったのよっ!!」
あたしも紗季に言い返しながら教室へ向かった。
あたしたちはいつもこんな感じ。
自分の思ってることを素直に言い合える関係なんだよね。
だからあたしは紗季といる時が1番楽なんだ。
4階にある教室まで、あたしたちは他愛もない話をした。