君との愛は無限大∞
「じゃあさ、新しくできたところにいかない?親にチケットもらったんだっ!」
紗季が言うのは、今月に開園したばかりの「ドリームタウン」のこと。
テレビで見たけど、それはそれはすごいところだった。
あたしも行ってみたいと思ってたけど、まさかこんなに早くチャンスが来るなんて〜!
さっすが紗季!
「行く行く!絶対行くっ!」
あたしはもちろんOKの返事をした。
行かないわけがないじゃない〜!
「梨沙ならそう言うと思った!実はチケット4枚持ってるの。だから…、翔も誘っていい?」
紗季は遠慮がちに聞いてきた。
「もっちろん」
翔くんは紗季の彼氏様。
あたしたちよりひとつ上で、すっごい好青年!
残念なことに高校は別だから、あたしは写真でしか見たことないけど、すごくかっこいい。
紗季と同じ中学の先輩だったんだって。
「梨沙ありがと!早速メ―ルしてみるね〜」
そう言うと、紗季は鞄から携帯を出してメ―ルをし始めた。