僕の世界は一日限り【BL】
「大丈夫?」
そう尋ねながら、
さっき買ったティッシュを差し出す。
具合の悪そうな人や困っている人を見ると
放っておけないのが俺の性格だ。
「……デカイですね」
彼は顔を上げ、言った。
これはティッシュに対する反応だろう。
受け取って貰えなかったり、
もうここに彼が居なかったり
残った時の事を考えて、
箱ティッシュを買っていたからだ。
丁度、家の買い置きも無かったし。
「ポケティ持ってないんだ。気にすんな」
ちなみにティッシュは6Pパックだ。
それを1つだけ出して、
残りは地面に置いている。
……ビニールが変にやぶけて、
散乱しているようにも見えるけれど
とりあえず今は気にしないようにしよう。