僕の世界は一日限り【BL】
「……そうか、お前にも
ついにそんな人ができたか!」
妹によって召喚され
兄ちゃんも部屋に来た。
そして何だかテンション高め。
俺がデートするってのが
とても嬉しいらしい。
いい兄貴だ。
「どうでしょう、この格好」
あれだ、
妹に聞いたのが間違いだったんだ。
「うん、うん。いいんじゃない?
……服は」
……なんだそれ、最後なんだそれ。
「髪をもうちょいどうにかしようか」
そう言う兄ちゃんに、
髪の毛をいじくられて、
ようやく準備が整った。
俺は、髪の毛のセットとか覚えれない。
これはアレだよ、
これも俺の標準仕様だよ。
とか言うと、妹に
『んなの、やろうともしないから
出来ないに決まってるでしょ?』
って冷たい目で言われるから、
心の中にしまっとく。
鏡の裏に要注意ってメモがあったから。
多分前にも似たような事あったんだろう。