僕の世界は一日限り【BL】


「……そうか、お前にも
 ついにそんな人ができたか!」

妹によって召喚され
兄ちゃんも部屋に来た。

そして何だかテンション高め。

俺がデートするってのが
とても嬉しいらしい。

いい兄貴だ。



「どうでしょう、この格好」

あれだ、
妹に聞いたのが間違いだったんだ。


「うん、うん。いいんじゃない?

 ……服は」


……なんだそれ、最後なんだそれ。


「髪をもうちょいどうにかしようか」

そう言う兄ちゃんに、
髪の毛をいじくられて、
ようやく準備が整った。


俺は、髪の毛のセットとか覚えれない。
これはアレだよ、
これも俺の標準仕様だよ。

とか言うと、妹に
『んなの、やろうともしないから
 出来ないに決まってるでしょ?』

って冷たい目で言われるから、
心の中にしまっとく。

鏡の裏に要注意ってメモがあったから。

多分前にも似たような事あったんだろう。

< 33 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop