僕の世界は一日限り【BL】
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そのまま適当に歩き続けていると、
大きい公園が見えてきた。
「あ、ここ来た事ある」
見覚えのある風景が広がっていた。
「いつですか?」
「幼稚園ぐらいかなー」
「そんだけ昔の事は憶えてるんですか」
「まあ、うっすらとだけど」
確か回る遊具に乗せられて、
兄ちゃんが全力で回してた。
怖かったなーとか
それぐらいしか憶えていない。
「新しい事は、本当に全然、
憶えれないんですか?」
ちょっと申し訳無さそうな顔で問われた。
別にそれ位、何とも思わないんだけどな。
「繰り返して、習慣になる事はあるよ。
茶出すと文句言う奴の話ししたっけ?」
聞くと頷いたので、そのまま話を続ける。